重りやゴムチューブを利用した負荷運動
エルゴメーターを使ったペダル漕ぎ運動
透析患者様は、透析を行っている時間や自宅で休憩する時間が長いため、長時間安静状態でいることで、体力低下を加速させています。また、腎機能の低下による貧血や長期透析による合併症の影響で益々動けなくなります。そのため、意識して身体を動かすことをしないと、あっという間に筋肉の衰えや体力の低下により、短い距離でも自分の足で歩くことが大変になります。筋力や体力が低下すると、毎日の生活を送るだけでも疲れやすくなります。基本的に慢性的な運動不足になっており、足の筋力の低下から全身の筋力も低下します。また、リンを気をつけようとすることで栄養管理が偏ると、タンパク質の摂取量が足りなくなり筋肉・骨・血管など身体を作る栄養素が不足するため、さらに体力が低下します。体力が低下すると、食欲がなくなります。これを負のトライアングルといい、これから脱することができないことで日常生活動作(ADL)や生活の質(QOL)が低下していきます。以前できていたことができなくなることが、毎日の活力を低下させているのです。
当院では透析中の時間を利用して、ベッド上での運動療法を提供しています。 定期的に運動を行う事で、体力の維持や筋力低下の予防を図っています。
透析のない日や、体調が良いときは時間を見つけて少しでも身体を動かすようにしましょう