大腸がんは近年急速に増えているがんの1つです。その背景として、食生活の欧米化による動物性脂肪のとりすぎや、食物繊維摂取量の減少が影響しているようです。
早期に発見すれば治癒率は高く、内視鏡で治療可能な場合もあります。そのためには、定期的に検査を受け、早期に発見することが大切です。
こんな方は要注意!
便潜血反応検査
大腸がんがあると、そこから出血しやすく、便に血液が混入することがあります。
肉眼ではわからない微量の出血でも調べることができます。
直腸指診
医師が指を肛門から直腸に挿入し、ポリープやがんの存在を調べる検査です。
ごく簡単な検査ですが、直腸にできるがんの約70%は、指の届く範囲にできるので、この検査で発見することができます。
注腸X線検査
腸をきれいにしてから、肛門から空気とバリウムを入れ、大腸全体をエックス線撮影します。
注腸検査は大腸の凹凸を調べるのに効果的で、空気で大腸を膨らませると、小さな隆起型のポリープやがんでも発見できます。
表面型の潰瘍やがんは見つけにくい欠点があります。
内視鏡検査
腸をきれいにしてから、肛門から内視鏡を挿入し、大腸の粘膜を調べます。
注腸検査では見つけにくい平坦な所見の発見もでき、小さな病変が見つかった場合は、特殊な器具を使って、その場で切除することもあります。
※当院でも注腸X線検査は受けることができます。
※以下の人は自己負担金が免除されます。
・70歳以上の人
・生活保護受給世帯(要 証明書類)
・市民税非課税世帯(要 市民税課税証明書)
・65~69歳で、後期高齢者医療保険証を持っている人